原田コラム

2010/10/27

60年ぶりのピンク

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

ファンシーインテンスピンク

来る11月16日(火)にSotheby’ s ジュネーブのジュエリーオークションに24.78カラットのピンクダイヤモンドが出品されます。

24.78cts Emerald-cut Fancy Intense Pink VVS2 Type2a

個人の収集家が60年前にHarry Winstonから購入して保管していたもので、今日まで一度も市場に出さなかった品物です。
最近のカラーダイヤモンド相場の高騰が60年間眠っていたダイヤモンドを引きずり出しました。
オークション会社は27~38百万ドル(約22~30億円)の落札価格を予想しています。
これまでのオークションにおける宝石の最高落札額は、Christie’s Londonで2008年12月10日にGraff氏が£16,393,250 ($24,311,190) 約23億円で落札した35.56カラット クッションシェイプ Fancy Deep Grayish Blue VS2の17世紀のWittelsbach 家ゆかりのダイヤモンドです。
もしこの価格を上回れば最高価格の更新です。
結果は追って報告します。

オークションに先駆けて10月の2日~6日に香港で行われた下見会での動画がありましたのでアップします。