原田コラム

2010/06/29

プロとしての選択

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

顕微鏡

ダイヤモンドグレードかさ上げ騒動に揺れている全国宝石学協会さん(以下、全宝協さん)に対し、業界では厳しい対応を取る人が多い状況です。
そのような状況の中で私は全宝協さんに鑑別の依頼を続けています。
もともとダイヤモンドグレーディングは依頼していないのでその方針は変わりませんが、鑑別に関しては以下の理由で続けています。
尚、社内用のデータのための鑑別なので、鑑別書の作成は殆ど依頼していません。

1.鑑別専門会社の必要性
2.信頼できる世界レベルのプロがいる。
3.代替できない。

1.鑑別専門会社の必要性

新産の宝石でトレーサビリティ(追跡可能性)が取れているものは鑑別は不要ですが、還流品には不可欠です。
私が査定しているオークションの商品のような還流品には専門に鑑別を行う会社が必要です。
最近の処理は高度になっているので、専門学校で習うレベルの鑑別では判断が難しいものが多く、最新の処理を看破するためには高額な専門の機材を必要とするため、その機材を揃えている会社が必須条件です。
全宝協さんの機材は条件に合致しています。

2.信頼できる世界レベルのプロがいる。

全宝協さんのLaboには信頼できる鑑別のプロの方がいます。
鑑別は、組織としての力より個人の技術レベルに負うところが大きく、病院選びと同じでどの病院よりも誰(医者)がいるかでレベルが決まります。
また、処理と原産地の鑑別においても、世界的に有名なGUBELINやSSEFのスイス勢の伝統的なアプローチに対して、科学的データの蓄積を重視した全宝協さんの方法は世界でも注目されています。
処理と産地鑑別には絶対はありませんが、データの蓄積が進むと精度は更に上がっていきます。
世界レベルで認められる鑑別会社が日本でも必要です。

3.代替出来ない。

全宝協さんのレベルの鑑別を代行できるところがありません。
最終的にはこの理由が決定的です。

宝石のプロとして仕事の質から全宝協さんに依頼しています。