原田コラム

2009/10/13

プロの道具箱 (4) その1

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

宝石を測る道具

宝石用ゲージ宝石の買い付け、査定業務でルーペ・ピンセットに次いでよく使うのが宝石用のゲージです。
左のゲージは私の愛用品です。
十分の一ミリの目盛りが刻まれています。
このスタイルのオリジナルゲージの名前に因んで一般的にLeveridge Gauge(レバレッジ ゲージ)と呼ばれています。
オリジナル(米国製)は、全て金属製ですが、このPRESIDIUM (シンガポールの会社)のものは枠がプラスティックで軽く作られています。
価格も安く、使いやすいので私の知り合いはこのゲージの愛好者が殆どです。

Predidiam Degital Gauge

同じ会社でデジタルのものもありますが、アナログな私には不向きです。

David Gauge

その他にアナログのもので100分の一ミリの目盛りのものもありますが、細かすぎて私の作業には向きません。

精密測定は日本の会社のお家芸ですが、マーケットの小さい宝石向きには作っていません。
下の写真は有名なミツトヨ製のデジタルノギスです。
私も使っていますが、宝石のサイズよりジュエリーのサイズを測るのに使っています。

ミツトヨ デジタル ノギス<br /