原田コラム

2009/06/17

Antwerpより③

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

L.G. Yellow 1L.G. Yellow 2

〇合成ファンシーイエロー メレーダイヤモンド

ここ数年市場に出てきた合成ファンシーイエローのメレーダイヤモンドです。
大きさは、直径1.5ミリ程度です。
比較用の定規は1目盛が0.1ミリです。
恐らく大粒用に作った合成ダイヤモンドの原石から使えない部分をクリービングして作られたと思われます。
研磨はインドとの事です。
放射線処理のものは見た目で判別できるものが少なくありませんが、合成の場合は殆ど分かりません。
しかも、天然でもありえるクラウド状のインクルージョンが入っているので厄介です。
価格は天然に比べると10分の1程度と供給業者は別物として扱っていますが、流通のどこかで悪意のある業者に渡ると手に負えません。
全国宝石学協会さんのような技術があるラボで、裸石に近い状況でしたら鑑別は可能ですが、費用の点から見合いません。
プロのバイヤーでも鑑別が難しい商品を消費者が見分けることは不可能です。
一般の方は、メーカーを選ぶのが一番です。
どなたにも出来る選び方は、まずリングの裏側にメーカーを認識できる(簡単なマーク等ではない)刻印が入っていることを確認してください。
メーカーは、刻印を入れることで製造責任を明確にします。
1本、1本、異なったシリアル番号が打たれていると更に安心です。
シリアルを入れているメーカーは、どこから購入した石をどこで加工したか履歴(トレーサビリティ)を残してある可能性が高いので、信頼性が高くなります。
まずは、刻印を確認してください。