原田コラム

2009/01/26

婚約指輪の選び方③

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

ファイブストンリング

 

 

「ダイヤモンドの大きさで決まるスタイル」

まずは、婚約指輪には決まったスタイルがあるという思い込みを捨てることです。
婚約指輪は、人生の大事な記念日を象徴する指輪(アニバーサリーリング)です。
アニバーサリーとしてのお勧めのダイヤモンドリングを予算別にご紹介します。

宝石の装身具は、世代を超えて受け継がれていくものです。
流行に左右されない宝石の装身具選びは、ジュエリーを上から見たときに宝石だけが並べられているように見え、貴金属部分が出来るだけ見えないことがポイントです。
指いっぱい広がっていれば、自ずから貴金属の部分は見えなくなります。
貴金属の部分が多くなると、フォルムが作られ時代性が出てきます。

そして、ダイヤモンドのサイズによって使い方があります。

メレーダイヤモンドのような小粒はたくさん集めて連鎖の輝きを作り、
0.3~0.6カラットのような中粒のダイヤモンドは幾つか集めて大きな輝きを作ります。
0.7カラット以上は一粒でも十分な美しさを発揮します。

現実的には、予算である程度スタイルが決まってきます。

〇30万円ぐらいまで
メレーダイヤモンドをたくさん連鎖させたバンドタイプリング

〇50万円~100万円ぐらいまで
中粒のダイヤを3つから5つ並べたスリーストンリングやファイブストンリング

○100万円以上
0.7カラット以上で出来るだけ大きいサイズのソリテールリング(立爪リング)

もちろん、バンドタイプリングやスリーストン、ファイブストンリングで、それぞれの予算以上になってもかまいません。

選び方に失敗して、ジュエリーに幻滅し、最初で最後なんて悲しい結果にしないで下さい。
本来宝石の装身具はファッションのように年齢に応じた商品はありません。
お祖母さんからお孫さんに受け継がれても身に着けて楽しめるのが宝石の装身具です。
何十年も楽しんで、次の世代に幸せに受け継がれるのが宝石の装身具の魅力です。