原田コラム

2008/01/15

Making 3カラットサイズ ルビー ダイヤモンドリング ③

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

ルビーリングのシルバー製のプロトタイプが出来上がりました。
各ダイヤモンドの角度や傾き、高低差を調節します。
ダイヤモンドは接着剤で仮留めしていますので、白濁していますので本来の輝きはありません。

シルバー仮枠正面

正面から見たところです。
構想では、左右の大きなハートシェイプが大きな輝きで存在感を持つはずでしたが、高低差が足りず回りのダイヤモンドに溶け込んでいます。
また、ペアシェイプが外に張り出しすぎていて、左右天地の十字のハートに対抗して、まるで六条の星のようなベクトルが出来ています。
ペアシェイプをやや内側に入れて全体が丸くなるようにします。

シルバー仮枠側面

横から見たても左右のハートの位置が中途半端なことが分かります。
高さは、①左右の大きなハート、②天地の小さなハート、③間のペアシェイプの順に下がって行きます。
但し、①と②は②と③程の高低差はありません。

シルバー仮枠鳥瞰

鳥瞰でも、行儀が良すぎてメリハリのないのが分かります。

ルビー入りシルバー仮枠正面

ルビー入りシルバー仮枠側面

ルビーを置いて、更にバランスを確認します。
左右のハートの先端は、もう少しルビーに食い込んで爪が見えないようにします。
ルビーのアッパーベゼル(石座)は更に小さくして、内側に寄せます。
横から見ても地金ではなくルビーの側面の赤が目に入るようにします。

シャンク(腕)にはメレーダイヤをビーズセット(彫留)します。
そのほか、シャンクとベゼルのつけ方やローワーベゼル(指なじみ)とアッパーベゼル(石座)の間に延びる丸線の本数等を打ち合わせしました。

次回は、プラチナとイエローゴールドで作ります。
今回は、洋服の仕立てで言うと「型紙」を作った段階です。
次回は、「仮縫い」です。
「仮縫い」が1回で終わると良いのですが。