原田コラム

2007/09/13

Fancy Intense Green

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

ファンシーグリーン

今日は、ニューヨークより良い知らせがありました。

7月に買い付けた0.5カラットサイズのグリーンのダイヤのカラーグレードが決まったとニューヨークのGIAよりメールが来ました。
結果は、Fancy Intense Green Natural Colorです。
過去20数年間、グリーンのダイヤモンドを幾つもGIAに送りましたが、常に「天然か処理か判断がつかない」と言う結果でした。
初めてNaturalがとれたものが、Fancy Intense Greenとは感激です。

バイヤーにとって何もレポートがついていない宝石を買うことは当たり前です。
但し、ファンシーカラーの類のダイヤモンドをレポートなしで買い付けることは大きなリスクがあります。
特にグリーンの場合は、判断がつかないものが殆どです。
ご存知のように、ダイヤモンドのグリーンの色の起源は、放射線です。
自然界から受けた放射線か人工的に照射されたものかの判断が難しいのでNaturalと記載されたレポートは極稀です。
その中でも綺麗なものは、更に稀少です。

既にGIAのレポートがついていたグリーンのダイヤモンドを扱ったことは何度もありますが、どれもクラリティーが極端に悪かったり、グリーンといっても彩度が低いものだったりしましたが、今回は、自分で見極めていますので納得の品質です。
スタッフからは、非売品にしたらと言う声も出ていますが、非売品が増えてしまって、利益責任のある身にとっては辛いところです。
現物が戻ってきたら、もっと綺麗な写真をアップしますので楽しみにしてください。

奇しくも、今日は私の誕生日です。
何よりのプレゼントでした。