原田コラム

2007/08/03

続 バンコク買い付け

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

バンコクでは、無処理のルビー、サファイアを買い付けます。

主にビルマ(ミヤンマー)モゴック鉱山の無処理を買い付けます。
殆どが加熱を施すことで宝石として流通している同じくビルマのモンスー鉱山産の中にも無処理のルビーはありますが、透明度と色味が異なるので、私は買いません。
最近、ビルマ産無処理のルビーとしてGRSのレポートがついて出回っているものの多くがモンスー鉱山産です。
サファイアはスリランカ産やマダガスカル産のサファイアの無処理で美しいものがもありますが、モゴック鉱山の良いものがあれば、優先します。

モゴック産無処理Top lot and 2nd lot face down

これは、モゴック産処理のルビーのロットです。
どちらもトップロットです。
左が少し淡い赤で、右が濃い赤です。
右が「ピジョンブラッド」と言われているものが含まれているロットです。
サイズは1カラットから3カラットサイズです。
実際に選んだのは、右のロットから2つ程度です。
一つ一つが異なるので、トップロットと言えども満足できるものは僅かです。

モゴック産無処理Top lot and 2nd lot face up

フェイスアップで比較すると更に良く分かります。

今回、買ったものの中からルビーを一つご紹介します。

モゴック産無処理3カラットサイズMQ仮枠

サイズが分かり易いように、鉄の仮枠に留めて私の小指に載せました。
因みにサイズは11番です。
素人の写真では、色味の再現に限界がありますが、透明度が高いのが十分に分かると思います。
我々が「ピジョンブラッド」と表現しているルビーです。
3カラットサイズで、しかもより大きく見えるマーキスなので、濃くても内側からモザイク模様が湧き出てきます。
無色のファンシーシェイプのダイヤモンドと組み合わせて魅力的なリングにしたてようと思います。