原田コラム

2007/04/20

「宝石の稀少性」 ③

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

まとめです。

装身具として価値があり稀少性の高いサイズは、少なくとも1カラットサイズ以上、出来れば3カラットサイズ以上であれば理想、と言うのが私の意見です。

DTC(以前のDe Beers)の原石販売でも研磨済みで2カラットが研磨できる原石は、複数が一袋に入ったロットで行われますが、研磨済みで3カラット以上に上がる原石は、1個、1個が個別に販売されます。この事実を見ても3カラット以上の稀少性が高いことが分かります。

昨今のブームでファンシーカラーのダイヤモンドは、1カラット未満でも色の濃いものは大変高価ですが、私にとってはファンシーカラーダイヤモンドも例外ではありません。
これは、あくまでも国際的な再流通市場での価値から考えたもので、コレクターの方の価値を否定するものではありません。