原田コラム

2012/11/10

プロを困らせる質問

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

30cts size Burma Sapphire Untreated .on finger

果たして何が好きなのだろうか。
優しい青のカシミールサファイア?
燃えるような赤のモゴック産ルビー?
いや、透明度抜群のゴルコンダダイヤモンド?
考えれば考えるほど様々な宝石が浮かび上がる。
『どの宝石が好きですか』と言う質問ぐらい困るものはない。
宝石は一つ一つが異なるので、それぞれの宝石の中でかつて出会ったものを記憶の中から呼び起こす。
どれもが美しく結局優劣は付けられない。

しかし、本当に好みはないのだろうかと再び自問してみる。
すると頭に浮かんだものはどれも大粒。
装身具うんぬんを抜きにしてルースとしては大粒で美しいものが好みであることが分かった。

もちろん装身具には様々なサイズの宝石が必要であり、それぞれのサイズに合った使い方をして魅力的な装身具が仕立て上がる。
だが、宝石単体としては大粒になればなるほど魅力を感じるものである。

『どの宝石が好きですか』と言う質問は、『どんな宝石が好きですか』と言う質問に代えていただけると有難い。

人の場合も『誰が好きですか』と聞かれるより『どんな人が好きですか』と尋ねられたほうが答えやすい。

宝石も人も自然が創り出したと言う点で同じである。

写真は30カラットサイズのビルマ モゴック鉱山産の無処理のサファイアです。
ロイヤルブルーの名に相応しい力強い青が特徴で、大粒になればなるほど魅力を発揮します。
30カラットサイズで平均的なプロポーションのオーバルシェイプの場合、長さは50円玉の直径と同じぐらいです。
30cts size Burma Sapphire Untreated