〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。
○SAPPHIRE DIAMOND RING
Item: Sapphier
Shape: Cushion-shaped
Cut: Mixed-cut
Weight: 32.31cts
Origin: Burma
Treatment: No indication of heating（加熱の痕跡なし）
Labo: GUBELIN,SSEF
見積価格：$350,000 – $500,000
落札金額（手数料込み）$986,500(約7,900万円）
1カラットあたり：$30,000(約240万円）
落札者：米国の個人
ビルマ産としては明るく彩度の高い優しいブルーのサファイアです。
高品質なビルマ産サファイアに良く見られる濃く力強い青色（ロイヤルブルー）で、さらに大きさがあれば湧き出るモザイク模様に魅了されることは当然でしょうが、今回のこの明るいブルーがどのくらい魅力的であったかは落札価格の高さを見ればわかります。
見積価格の下限の3倍、上限のほぼ倍と言う価格は魅力がなければつきません。
人気のクッションシェイプが更に稀少性を高めています。
もちろん無処理（加熱の痕跡なし）のサファイアです。
○NATURAL PEARL NECKLACE
Item: Natural Pearl
Size(直径）: 6.50 to 12.25 mm
個数：61個＋59個
Labo: Saltwater natural pearls by SSEF
Clasp signed Cartier, N.Y.
Item: Diamond
Shape: Cushion-shaped
Cut: Brilliant-cut
Weight: 3.00cts
Color: D
Clarity: VVS2
Type: TypeⅡa
見積価格：$28.000,000 – $35,000,000
落札金額（手数料込み）$3,666,500(約2億9,300万円）
落札者：匿名
色の揃った真円に近い天然真珠120個で出来た2連のネックレスです。
気の遠くなるような偶然を重ねた結果です。
見積もりのほぼ上限で落札されたことから人気が伺えます。
クラスプは3カラットサイズのクッションシェイプのダイヤモンドで作られていて、Cartierの刻印がされています。
シードパールを真珠と真珠の間に入れています。
遠目には丸く見えますが、それぞれが手作りの陶器のように味わいのある形をしています。
それも天然真珠の魅力です。
Christie’s New York Auction Result 以上。
