原田コラム

2012/03/12

逸品シリーズ No.8 クラシカルサファイアリング

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

Kashmir Sapphire Diamonds Ring

綺麗なものに出会ったときに買う。

クッションカットのカシミールサファイアを、ラウンドとオーバルのダイヤモンドで取り囲んだリングです。クラシカルな可愛らしさのある一品に仕立てました。

このカシミールサファイアは、ジュネーブで買い付けました。出会った瞬間にカシミールサファイアだなと。お里が違うと言ったらいいでしょうか、サファイアの中でもカシミールサファイアは、圧倒的に彩度が高くて発色がいい宝石です。

しかも、なんとも優しくて柔らかいブルーをしています。拡大鏡で見るとさらによく、その色合いの特徴が分かります。

バイイングで大切なことは”綺麗なものに出会ったときに買うこと”。ましてや、今や鉱山がほとんど枯渇して、ほぼ環流品しか出てこないカシミールサファイアです。

でも正直なところ、少々迷いました。ヨーロッパではこのサイズは、メインストーンにするには小ぶり過ぎます。さてどうするか…

続きは本編で。

逸品シリーズ No.8 クラシカルサファイアリング

このリングどこかで見たことあるなあと感じた方もいると思います。
そうです。
一つ前のブログの画像が同じリングの別の画像です。
テーマはアンティーク風です。
同じリングでも撮り方によってずいぶん印象が違います。