原田コラム

2011/08/18

続ガラパゴス化

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

Oval three stones Ring

前回、ソリテールリングのガラパゴス化について書きましたが、思いのほか反応が大きかったので今回は別のガラパゴス化を紹介します。

それはルビー、サファイア、エメラルド等に代表されるプレシャスストンのメインストンリングです。
メインストンリングとは中心に大粒の宝石をセットするスタイルで、宝石店でもお馴染みのリングです。
日本では1カラットサイズのプレシャスストンを中心にセットして回りをテーパーバケットやメレーダイヤモンドで取り巻いて豪華に仕立てたリングがあります。
中には百万円を越える高額なものもあります。

これらのリングを売却をしようと国際的なオークションに査定を依頼した場合、殆どが断られるこになります。
結構な価格で購入したのに査定すらされずに出品を断られるのは大変ショックです。

何故でしょう。
実は欧米でメインストンとして用いられるのは3カラット以上が殆どです。
品質のいかんを問わず1カラットサイズはメインストンとしては小さすぎるのです。
もちろん日本国内には需要がありますので、評価はともかく国内のオークションに出品することは可能です。

では、このサイズの宝石はジュエリーに仕立てられないのでしょうか。

そんなことはありません。
1カラットサイズのプレシャスストンを生かした使い方は、同じか少し小さいサイズの宝石と組み合わせます。
例えばグラデーションしたダイヤモンドを両脇に配したスリーストンリングやファイブストンリングは伝統的なスタイルです。
たくさん連ねてネックレスにすることも出来ます。

それぞれの宝石のサイズに合ったジュエリーのスタイルがあります。
スタイルに合ったジュエリーを選ぶことで国際的に通用するばかりでなく世代を超えて受け継ぐことも可能になります。