原田コラム

2011/06/09

Christie’s Hong Kong Auction Result 6

〜ジュエリーコンシェルジュ原田の宝石コラム〜
宝石の価値判定の最前線で働いてきたジュエリーコンシェルジュ原田が
世界のジュエリー業界の動向についてご紹介いたします。

 

まだまだご紹介したいロットはありますが、今回でChristie’s Hong Kongは最終とします。
最後は、最近登場回数が増えているスピネルと記録的な高値で落札された天然真珠のネックレスをご紹介します。

○Spinel
3095 Burmese Spinel 74.35cts.JPG

Spinel: 74.35cts Octagon-shaped
Origin: Burma  Gubelin
Estimate: HK$3,600,000 – HK$5,200,000
落札価格(手数料込み):HK$4,100,000 $529,487(約4,300万円)
1カラット当たり価格:約$7,000(約59万円)
この品質としては非常に大きいビルマ産のスピネルです。
ジュエリーではなくルースで出品されました。
スピネルは伝統があり硬度も十分な(硬度8)宝石ですが、産出が限られているためコレクターアイテムになっています。
純色の赤が好まれますが、産出は極稀です。
この78,35カラットのスピネルは若干ブラウン味はありますが、サイズ、透明度ともに珍しいため高額の落札となりました。
スピネルは宝石店のオーナーのコレクションとして人気があります。

○Natural Pearl Diamond Necklace

Natural Pearl Three-strand Necklace

Pearl: Beads 143pc
Pearl: Drop-shaped 1pc
Estimate: HK$9,600,000 – HK$15,000,000
落札価格(手数料込み):HK$19,140,000 $2,471,801(約2億円)
直径約2.5~12.8 mmの天然真珠の143個を三連に連ねた豪華なネックレスです。
トップの長さ2センチを越えるドロップシェイプも天然真珠です。
多数の買い手が競り、見積価格の上限を超えて落札されました。
大粒のダイヤモンドのような素材単独ではなく、これだけの数が全て天然真珠であると言う装身具に関するプレミアムです。
トップのドロップシェイプにはSSEFのレポートが付いています。
143個の連に関してはジュネーブのGemmological Technology Laboratoryが全て天然としているのに対して Gubelin Gemmological Laboratoryはその内85個を天然としているのが天然真珠の鑑別の難しさを表しています。
繰り返しますが産地、処理に加えて天然、養殖のレポートもあくまでも各ラボの意見書です。
しかし意見書とは言え、その時代で権威あるラボのレポートを元に売買が行われているのも事実です。

Christie’s Hong Kong Auction Result以上。